NATとNAPTとは

  インターネットで使用するものはグローバルIPアドレスであり、企業内ネットワークに存在する端末が利用するようなLANは、「プレイベートIPアドレスを使用します。

 コンピュータネットワークで、データを2つ以上の異なるネットワーク間に中継する通信機器であるルーターには、相互交換機能が備わっています。1対1で相互交換する「技術」が「NAT(Network Address Translation)」です。

 1つのグローバルIPアドレスと、複数のプライベートIPアドレスを相互交換する「技術」が「NAPT(Network Address Port Translation)」です。変換に「ポート番号」も利用し、IPマスカレードとも呼ばれます。

 ポート番号は通信相手のアプリケーションを識別するために使用される番号であり、住所のようなものです。「0 ~ 65,535」の番号がつけられます。「0 ~ 1,023」は「ウェルノウンポート」と呼ばれ、特定のアプリケーションのために予約されています。HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)は「80」、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は「25」、POP3(Post Office Protocol version 3)は「110」です。

 

 栢木厚『基本情報技術者教室』(技術評論社、2021年)

 

 上記の書籍を参考にしています。